長時間スマホやパソコン作業をしていて、画面に映る自分を見たら、気が付いたら「猫背」になっていたと自分で気づく、もしくは友達に指摘されたということはありませんか?
背骨が曲がった姿勢、いわゆる「猫背」は楽な姿勢のように見えて、見た目だけでなく、様々な問題が起こる原因にもなります。

身体内部の問題
①頭痛
背骨は自律神経などの通り道です。背中が丸いと神経が圧迫され、様々な体調不良を招く。片頭痛や内臓機能の低下などにつながる恐れがあります。
②首・肩こり
頭が前に突き出すと、背中や肩の周辺にある僧帽筋が頭を支えようと緊張し固くなります。頭部は全体重の約10%を占めるといわれ、それを支える僧帽筋には相当な負荷がかかります。そのため、首・肩こりが生じやすい
③目の疲れ
猫背などの悪い姿勢で固まったままディスプレーを見続けていると、頭頸部への血流が悪化し目が疲れやすくなります。
④呼吸が浅くなる
肩が前に来て胸が閉じた状態になるため、胸郭の働きが鈍くなって呼吸が浅くなり、代謝機能が落ちてくる。
⑤集中力の低下
酸素の摂取量が減れば脳などの活動に悪影響を及ぼす。運動能力が低下するほか、勉強していても集中力が高まりにくいなどの問題が起きる。
⑥腰痛
猫背が強くなりますと、背骨がバランスをとるために湾曲が強くなります。湾曲が強くなると、腰部の筋肉や靭帯へのストレスが強くなって、腰痛の原因になります。
⑦便秘
猫背の姿勢を続けていると、骨盤が歪んだり開いたりして、内臓が本来の位置より下がってしまう原因になります。内臓が本来の位置に収まっていないと、段々腸のスペースが狭くなってくるので、腸はずっと上から押し込まれている状態になってしまいます。猫背の姿勢の状態は、当然腸の蠕動運動に影響を与えてしまい、動きが鈍くなって便を排出しにくくなるのです。
⑧関節の痛み(膝)
猫背のときは、骨盤が後ろへ倒れる姿勢となるため、それに伴って膝も曲がります。猫背の姿勢で膝が曲がった状態で立ち続けたり、歩き続けることで常に膝に負担がかかることとなり、次第に膝痛へと発展することが考えられます。
見た目の問題
①太りやすくなる
猫背の姿勢が続くことで、呼吸が浅くなり、血行が悪くなり、代謝が低下します。老廃物が体内に溜まることで太りやすい体質になってしまうのです。
②むくみやすい
猫背の姿勢が続くことで、筋肉が硬くなり、血行やリンパの流れが悪くなります。それによって水分の流れも滞って、顔や足などがむくみやすくなります。
③お腹が出てくる
猫背の姿勢が続くことで、腹部の筋肉が衰えて、内臓が徐々に下に落ち込んでしまいます。すると下っ腹がぽっこり出てきてしまいます。